借地付き土地はどこで売る？オーナーが選ぶべき売却ルートと注意点

借地付きの土地を売却したいと考えたとき、最初に悩むのが「どこに相談すればいいのか」という問題です。

昔ながらの不動産会社に頼るのが一般的と思われがちですが、近年では一括査定サイトや、借地・底地といった“特殊な土地”に強い専門サービスも増えており、売却ルートの選択肢は多様化しています。

この記事では、オーナーの立場で選べる売却手段を整理し、それぞれの特徴とメリット・デメリットを分かりやすくご紹介します。
最後には「手間」や「気軽さ」の比較表も掲載しますので、ご自身に合った方法を見つけていただければと思います。

不動産会社に任せるだけではない？売却手段の選び方

借地付き土地の売却は、「どこで売るか」以前に「誰に売るのか」という観点も重要です。

この“売却先”のイメージを持つことで、「どこに相談すれば近道か？」も見えてきます。

従来は「不動産会社に頼む」が当たり前でしたが、今では以下のような選択肢が増えています：

それぞれに向き・不向きがあり、選択を誤ると「売れない」「安くなる」「トラブルになる」などのリスクもあるため、慎重な検討が必要です。

重要なのは、「自分の土地の状況に合ったルート」を選ぶこと。
たとえば、借地人との関係性が強ければ話し合いベースでの売却も有効ですし、専門業者に任せることで煩雑な交渉を避けられる場合もあります。

次は各プラットフォームの特徴を比較しながら、オーナーにとっての“使いやすさ”も含めて整理していきます。

昔からの選択肢といえば、地域の不動産会社。
顔を合わせて話せる安心感や、エリアの相場を把握している点では強みがあります。

ただし、借地や底地といった特殊な土地に詳しいかどうかは会社次第。
「住宅は得意だけど借地は初めて…」という業者も少なくなく、価格の判断や交渉力に不安が残るケースもあります。

近年注目されているのが、借地や底地を専門に取り扱う業者への直接相談です。

話が早く、「売れるかどうか」の判断も明快。対面相談可能な会社も多く、信頼関係を築きながら進めたい方に向いています。

一度の入力で複数社から査定がもらえるのが一括査定サイトの強み。
相場感をつかむには非常に有効です。

ただし、登録後に営業連絡が多くなる点や、借地に詳しくない会社が含まれる場合もあるため、“質より数”の場面で使うのがベターです。

借地・底地・共有持分など、通常の不動産では扱いにくい“困った土地”の相談に特化したプラットフォームも登場しています。

こうしたサイトでは、借地や底地に対応した専門の買い手や査定業者とマッチングでき、一般の仲介では得られない提案が期待できます。

借地や底地に強い業者の無料査定を受けられるので、「売るべきか」「相談だけか」を見極めるきっかけとしてもおすすめです。

売却ルート	資料の手間	相談の気軽さ	専門性	向いている人
街の不動産仲介	中（書類の整理が必要）	◎（対面しやすい）	△（借地は苦手な場合も）	まずは身近に相談したい人
底地専門業者	中〜高（調査ヒアリングあり）	○（訪問・電話中心）	◎（借地に特化）	専門的に進めたい人
一括査定サイト	低（フォーム入力だけ）	◎（手軽だが連絡多め）	△（業者による）	相場感をまず知りたい人
「ワケガイ」等の専門プラットフォーム	低〜中（簡単な情報でOK）	◎（オンライン完結も可能）	◎（借地・底地特化）	困った土地の解決策を探したい人